株主通信

株主、投資家の皆様に、より当社に期待を寄せていただくべく
当社の事業ポリシー、当期の業績、先般公表した中期経営計画、成長戦略まで詳しくご説明させていただきます。

トップインタビュー

「包む」で次代を切り拓く
米穀包装業界シェアNo. 1の技術力とお客様からの信頼獲得で
さらなる成長を目指す

のむら産業株式会社 代表取締役社長 清川悦男

はじめに、当社グループについて、簡単にご紹介します。
当社は、米穀包装業界での「包装資材の企画・販売」と「包装機械の製造・販売」において現在、業界シェアNo. 1のリーディングカンパニーです。1959年の創業以来、業界をリードできている要因は、お客様の要望に寄り添い、商品づくりにとことんこだわることでお客様からの厚い信頼を得られたためです。

お客様は、スーパー・コンビニなどの流通業、大手外食チェーン店に加え、物流梱包事業では、市場が拡大しているeコマース市場の大手外資系ネット通販会社など多岐にわたり、現在までに約2,700社の盤石な顧客基盤を築いています。「包む」をキーワードに展開する事業領域の拡大に向けて、高い次元で機能・性能・信頼性・使いやすさを実現した、多彩な自動計量包装機(パッカーシリーズ)は、国内はもとより海外の精米工場でもご利用いただいております。

精度の高い計量・包装技術でお客様に寄り添う

当社は、お客様に寄り添うビジネスパートナーとして、お客様のパッケージにおける効率化や課題解決に寄与し、お客様のビジネスを通じて社会に貢献していくことをミッションとしております。半世紀前、モノの流通が今ほど自由ではなかった時代に、当社の創業者は精米袋の規格化に取り組み、お米の流通に革命を起こしました。今では当たり前にスーパーに並んでいる米袋は当社から生まれ、お米の流通の合理化に大きく寄与し、同時に、米袋に精米を詰める重くて効率が悪い作業を、自動計量包装機を開発し、自動化を図ることにより精米工場の生産性の向上にも貢献してまいりました。

例えば精度の高い「計量技術」もその一つです。精米工場では精米を袋詰めする際、量目表記より少ない量で出荷するわけにはいかないため、通常は数グラム多めに入れ目を設定し計量します。ですが、計量精度の高い機械であれば入れ目を少なく設定することができ、生産時のロスを削減することができます。また、独自に開発したチャック付サイドガゼットロール「GZR」は、包装資材と包装機械の組合せにより、今まで専用機で袋詰めを行っていた「チャック付スタンド袋」を従来のロールチューブ機械で行うことができるため効率的な生産が可能になりました。工場のスリム化を実現し、チャック付袋専用機械とロールチューブ機械の2台が必要だった従来の工場の姿を大きく変えました。

このような「計量技術」と「包装技術」をベースに、製品の企画段階からお客様と話し合いを重ね、お客様のニーズに最適となる製品を作っております。そのほかにも、バイオマス素材や石灰石原料を使用した米袋など環境配慮型の資材、オーダーメイドのオリジナル米袋など、お客様から選ばれる製品・商品をラインナップしております。これらは、お客様の困りごとを解決したいという、創業当時から受け継がれている当社の思いから生まれたものです。

業績ハイライト

2022年10月期は、各種コストが高まる中、お客様からの厚い信頼をもとに
期初の通期計画を上回る前期比、7.7%増収、18.7%の営業増益で着地。
利益増により期末配当額も増額

お客様、ビジネスパートナーの皆様のお力添えもあり、おかげさまで2022年10月期は売上高54億5,800万円で前期比7.7%増、営業利益は3億7,500万円で前期比18.7%増の増収で2割近い増益の結果となりました。原材料や原価は高騰したものの、当社製品の機能性を訴求した営業が功を奏し、全体業績に貢献したことに加え、新型コロナウイルスの感染拡大により消費者の生活スタイルが変化し、家庭用の需要が堅調に推移しました。また、外出自粛等により低迷しておりました外食関連である業務用の需要についても徐々に回復基調となったことが主な要因です。なお、当社は株主様への還元もしっかりと行う所存です。配当性向目標を25%程度としており、当期業績が上振れをいたしましたので、期初は期末配当金37円としておりましたが、5円増額し、42円の期末配当金といたしました。

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シェア拡大、新市場開拓を骨子とした中期経営計画を発表

事業規模拡大を目論み、2022年12月に中期経営計画を発表いたしました。本中計では、既存事業の強化・拡充・シェア拡大と新領域の開拓を骨子としております。具体的には、西日本市場と東南アジアを中心とした海外向け市場における既存事業の拡大、米穀以外の新市場への販売促進、M&Aや業務提携の推進により事業規模を拡大していきます。3年後となる2025年10月期の売上高は前期比約1.4倍の73億8,400万円、営業利益は前期比約1.2倍の4億5,800万円を見込んでおります。

当社のもう一つの柱である「物流梱包事業」においては、脱プラスティックの風潮に沿った紙緩衝材やリサイクル素材のエア緩衝材など、SDGsの取り組みにも機動的に対応できる新たな商品の開拓を進めてまいります。また、長年実績のある海外仕入れ先のチャネルや海外展示会などを活用しながら売上の拡大に努めます。

海外展開においては、過去に納品実績のあるタイを中心として、米を主食としている東南アジア諸国へと販路を拡大していきたいと考えております。東南アジアは生活水準が向上しており、スーパーなどの量販店の普及や流通形態の変化により、さらなる需要の増加が期待できます。

「お客様の要望を全て叶える」という
当社のモノづくりに対する強い思いを持って成長を目指す

昨今、わが国の米の消費量は減少傾向にありますが、近年の健康志向の高まりにより大豆や小豆などの豆類のニーズが増えてきました。さらに、ペットブームによる動物用飼料の需要拡大なども追い風となり、当社が提供する2キロから10キロ程の大きさの「包装」に対するニーズはますます増大傾向にあります。このような米穀以外の粒状物包装にも当社の計量包装技術が応用でき、米穀以外の業界の皆様にも当社を頼っていただきたいという思いから、長年培ってきた技術力・商品力により一層磨きをかけ、さらなる成長を目指してまいります。

中期経営計画はこちら

これからも米穀業界で培った包装資材、包装機械のノウハウを活かし、お客様からのさらなる信頼の獲得に努めるとともに、
新たな市場へのチャレンジを行ってまいります。どうぞ今後ののむら産業にご期待ください。

製品ラインナップ

米穀用自動計量包装機を中心とした計量包装機械の企画開発及び製造販売

製品 パーセル
NMP-15H
インテリジェントパッカー
ネオス DSR-110
スーパーインテリジェントパッカー
SIP-110
ネクサス
NX-180R
パーセルNMP-15H インテリジェントパッカーネオス DSR-110 スーパーインテリジェントパッカーSIP-110 ネクサスNX-180R
特徴 ワンタッチの秤量変更と計量回数のプリセット機能を搭載された計量機 低価格・コンパクト・安心の三拍子がそろった自動計量包装機 コンパクトサイズで高速化と省エネを達成した自動計量包装機 お米のパッケージングに必要とされる機能を分析、更なる高速化・使いやすさ・コンパクト化を追求した計量包装機
計量機と包装機が一体化

顧客ニーズに適した様々な包装機械・オプションなども企画・開発

製品 糠玉取機「とおせんぼう」 フレキシブルミニサッカー
MS-5000H1・H2
フレキシブルオートサッカー
FAS-2010BP
糠玉取機「とおせんぼう」 フレキシブルミニサッカーMS-5000H1・H2 フレキシブルオートサッカーFAS-2010BP
特徴 従来の固定式糠玉取機では困難だった微小サイズの糠玉や、その他製造工程で混入した異物等を選別し除去 小袋の集積、挿入に特化した、封袋は人手で行う半自動集積包装機 まとめ包装の合理化、省力化、効率化を追求した操作性・安定性に優れた集積包装機
製品 NRP-6 ジャスティーン
NKR-01A
フレキシブルオートサッカー
FAS-2010BP
PLN-400
NRP-6 ジャスティーンNKR-01A フレキシブルオートサッカーFAS-2010BP PLN-400
特徴 チャック付きスタンドパック計量包装機 チャック付きスタンドパックに対応した給袋式自動計量包装機 シンプル・コンパクトが魅力の給袋式自動計量包装機 様々な袋サイズに対応したタッチパネルで簡単型替が可能なチューブロール袋用包装機

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